久しぶりに読書している。

最近の読んでいる本について。あるいはその他のこと。

「雪国」 川端康成 新潮文庫

没後50年ということで新装版なのだそうだ。確かに令和四年六月一日新版発行とある。

この本も、タイトルの他は出だしの一行しか知らなかった。

 

古い作品なので、用語にわからないものはあるが全体としてとても読みやすい。駒子や葉子といった登場人物の女性がとても美しいとされているので、雪国の描写と相まって全体的に美しい作品。のみならず、卑俗な言葉を使えば最初から最後までエロいとも言える。

 

美人芸者の駒子が年に一度しか会えない妻子持ちの島村という男に惚れこんでいるので、福山雅治のようなイメージで読んでいたが、途中で「小太り」という説明があったので一気にイメージは崩れた。彼にどのような魅力があったのかわからないが、とにかく駒子の方が入れあげている。

 

駒子が芸者になった経緯や、葉子と駒子の関係性など結局はわからなかった。また、島村が「君はいい女だね。」と言ってしばらくしたあと、突然駒子がそれに反応して泣き出した(島村は駒子の「聞きちがい」と思った)件についても疑問は解消されなかったが、もろもろひっくるめても読んで楽しめた気がする。