哲学
大変に濃い内容で、気になる所をノートに控えながら読んでいたらものすごく時間がかかってしまった。 世の人の考える幸福とはかなり乖離があり、最終的に神とかキリストとかの話題を抜きにしては語れなくなっている。一般的な人生論と異なり、宗教色がものす…
アランの「幸福論」、ラッセルの「幸福論」と並び称されることのあるヒルティの幸福論。他の2冊とは一線を画し、極めて宗教色の強い著作となっていた。 ギリシャ哲学やキリスト教の話が続く。結局は、キリスト教の原点回帰、神を信ずることにより内的成長を…
他の積読をさしおいて、一気に読んでしまった。本来こういう読み方をすべきでなく、一日少しずつ読むための本である。 第一巻と同じく、キリスト教を最上のものとしていかに内的成長を達成するかを繰り返し書き連ねてある。とはいえ、教会への礼拝とか形式的…
不眠症の対策?らしきものはほんのわずかに触れられているに過ぎない。寝つきの悪い時のために、一日一話読むことができるよう、366日分の日付をつけて配してある。 内容としては、一般的な道徳もあるが、たいていはキリスト教とか神、聖書の話である。形…
しばらく前に上巻を読み終えて、その難解な論法にがっかりしていたのだが、上下巻同時に買ってしまったのであまり期待せずに読み始めた。 ところがあにはからんや、上巻よりはるかにわかりやすく良い本だった。同じようなことを繰り返し巻き返し述べていると…
露伴先生といえば昔はこの人だったに違いない。それはさておき、「努力論」という非常に堅いタイトルではあるが、スマイルズの「自助論」のようにとにかく頑張った人たちの例を列挙しているようなものではなく、実に独特の切り口で生き方を説いたものに思わ…
マルクス・アウレリーウスの「自省録」が好きすぎて、彼が大きく影響を受けたといわれるエピクトテスの本を買ってみた。 たいへん分厚く、かなりの割合で「いったい何が言いたいのかこれは?」という文章が続く。正直厳しかった。「自省録」がストレートに心…